「第7回UNWTOガストロノミーツーリズム世界フォーム」出品作品『GOMADASHI』

「第7回UNWTOガストロノミーツーリズム世界フォーム」出品作品『GOMADASHI』
目次

コンテンツ概要

佐伯市の味を支える伝統の味「佐伯ごまだし」:歴史と文化を紐解く

この動画は、大分県佐伯市の豊かな自然、特に漁業の背景と、そこで生まれた独自の調味料「佐伯ごまだし(Saiki Gomadashi)」の歴史と特徴を紹介するものです。

佐伯市の風土と、それに根ざした人々の知恵が、いかにしてこのユニークな味を生み出したかが詳しく解説されています。

1. 佐伯市の豊かな自然環境([00:12])

  • 地理的特徴: 佐伯市は、ミネラルが豊富な番匠川水系に支えられ、ユネスコエコパークの一角をなす森林地帯と、日豊海岸国定公園のリアス式海岸から成り立っています。
  • 「魚のまち」としての歴史: 古代から漁村として知られ、津久見地区だけで大分県全体の漁獲量の約70%を占めるほど、漁業が盛んです([00:38])。この豊かな漁業資源は、森林からの栄養分が海へ流れ込む地形によって育まれています([01:08])。
  • お祭り: 江戸時代から続く「地魚まつり」など、魚の豊穣を祝う祭りが年間を通じて各地で行われており([00:55])、魚が地域文化と深く結びついています。

2. 「ごまだし」誕生の背景と材料([01:20])

  • 佐伯独自の風味: 佐伯市には、100年以上前に生まれ、近隣の県にも知られていない、ごまだしと呼ばれる独特の風味が存在します。
  • 主な材料:エソ(Lizard Fish)ごまだしは、魚とごまをベースにした出汁で作られますが、その主役は、**エソ(Lizard fish)**という魚です([01:47])。エソは骨が多く調理に手間がかかり、漁師から優先されない魚種でした([02:05])。
  • 保存食としての知恵: 佐伯湾沿岸では、この不人気なエソの身をすり潰し、ごまや醤油と混ぜることで、保存がきく調味料として各家庭で重宝されるようになりました([03:11])。

3. 「ごまだしうどん」の誕生([03:43])

  • 発展の経緯: 港町の船頭町(せんどうまち)の飲食店が、ごまだしをうどんの出汁に加えたことで、地域特有の「ごまだしうどん」が誕生しました。
  • 漁師に愛された理由: 忙しい漁師たちは、魚の調理時間をかけずに魚ベースの食事ができるごまだしの利便性を享受し、人気を集めました([03:50])。
  • 伝統の継承: 現在は家庭で調理されることは減りましたが、ごまだしの普及活動により、自宅やイベントでも手軽に食べられる商品として愛され続けています([05:01])。

ごまだしは、佐伯市の豊かな自然、人々の知恵、そして漁業の文化が組み合わさって生まれた、唯一無二の地域の味です。佐伯を訪れた際は、ぜひこの歴史ある「ごまだしうどん」を味わってみてください。

動画情報

URLhttps://www.youtube.com/watch?v=8VCyBsWrBpA
TitleSaiki City and “Saiki Gomadashi”
Channel九州一広いまちの歩き方

Content Profile

Client一般社団法人 佐伯市観光協会
Project Manager山本祐之介、廣瀬克樹
Direct工藤智之
Camera工藤智之
Edit工藤智之
Assistant森勇
Narration亀井さくら

この記事が気に入ったら
いいねしてね!

よかったらシェアしてね!

コメント

コメントする

目次